もう3年になるのですね。
3年前の今日も、やはりまだ寒さが厳しかったことを思い出します。

道路の信号機まで停電になり、懐中電灯とろうそくで灯を点し過ごした夜が鮮明に思い浮かびます。
電車が停まって迎えにいけなかった弟夫婦の代わりに姪っ子を保育園まで迎えにいくため、あちこちでクラクションが鳴り響く道路を自転車で行ったことや、おばあちゃんの安否が心配で様子を見にいくのに相当な時間がかかったことなど、いろんなことが思い出されます。
次の日にようやく電気が復旧し、テレビを通して初めて事態の深刻さを認識し愕然とした記憶があります。

車が流され、家がなくなり、愛する人が忽然と去ってしまう。
これほどの悲しみはありません。

奇しくも昨日ご来店いただいたお客さまと、愛する人をなくす悲しみについてお話をさせていただくことになりました。
「1年経っても、13年経っても、思う気持ちが薄れることはないですよ。あまり変化はないですね」
お話を伺いながら、つい私も涙ぐんでしまいました。
最近なぜかすぐ涙が出てしまうんです。年かもしれません。

今の私の心情は
「すがりたいだれかを失う度に、誰かを守りたい私になる」
というフレーズです。
中島みゆきさんの「誕生」という曲の一フレーズなのですが、まさしく私の今の心情です。

そして、これまでお店を愛してくださったお客様に、そして今後ご来店いただく全てのお客様に恩返しをしていきたいと、恩返しというと押し付けがましく聞こえてしまうかもしれないのですが、心からのおもてなしをさせていただきたいと考えております。
鳥吉を今日も営業できる喜びと、お店をここまで大きくしてくれた先代への感謝の気持ちを、お客様にお返ししたいと思っております。

今後も焼肉 橋本五差路 鳥吉をどうぞよろしくお願いいたします。